本の本文で使用する紙の選択はとても重要です。
どんな本を作りたいかが、紙を選ぶ基準になるからです。
紙は洋紙店から見本帳といったものが提供されていますが、その種類は膨大な数におよびます。
だからといってその膨大さに迷うことはありません。
作る本の目的が、用紙を容易に決めてくれるものです。
以下、A~B~Cと希望する項目を選択して下さい。
概ね当てはまると思います。
大雑把だなと思われたでしょうか? 本来の目的から逸れないようにするには、大雑把が最良の方法の場合もあります。
A (本の内容)
①文字の本(読むのが主体)
小説 エッセイ など
②写真、絵、イラストの本(見るのが主体)
写真集、画集 絵本 など
③文字と写真(読むのが主体、画像はその説明、解説など)
マニュアル本、教科書 など
B(どう見せたい)
①読みやすい
②きれいに見せたい
③上記のどれでもなく、紙自体にも作品性を求める
C (印刷の適正)
①一色刷(スミ(黒))
②二色刷(スミ+他一色)
③四色刷(カラー)
例えば「写真」を「キレイ」に「カラー印刷」した本を希望するならば、
写真がメイン A②
キレイに見せたい B②
四色刷(カラー) C③
となり、用紙選びの方向が決まってきます。
しかし上記希望の上質な写真集には質の高い用紙が欠かせません。
どんな用紙でも使えるのなら問題はありませんが、質が上がれば用紙の価格も上がってしまいます。
ですから希望に加えて、用紙コストを考慮した紙選びをすることになります。
できるだけ安価で質の良い印刷をするためには、紙の専門家である洋紙店の方との相談が必要です。
質とコストから数種類の用紙を提案してくれますので、その中から選択してゆけば希望に近づけるでしょう。
用紙については他に細かい点もありますが、それは後々決めてゆけばよいことです。