組版/レイアウト

DTP(組版・文字組・レイアウト)

DTP(DeskTop Publishing)とは、本文や見出しなどページ全体の体裁を整えて、読者が本を読みやすくするための作業です。
お手元の本を見ていただくと分かりやすいと思います。
その状態にするのがDTPです。
本文における最も大切なことは読みやすさに尽きます。
その基本となるのは、フォント(文字)の大きさ、1ページあたりの行数(L)と1行における文字数(W)です。

フォントについて

フォントとは文字のフォルムで、書体ともよばれます。
フォントの数は豊富ですが、本文に使用されるフォントはほぼ決まっているのが実状です。
小社では以下のフォント会社のものを使用しています。

《フォントワークス》 https://fontworks.co.jp

校了までゲラを読み、またゲラを読むの繰り返し

文字を組み、写真、図版をレイアウトし、プリントしたものをゲラといいます。(最近ではプリントされた紙でなく、PDFデータも一般的です。)

DTP作業後、著者へ届けられる最初のゲラを初校ゲラといいます。
著者は初校ゲラを読み、訂正を入れていきます(校正)。
この作業は他者(DTPオペレータ)に判別しやすいよう、赤ペンで書き入れることから赤字ともよばれます。
著者は赤字を入れた初校ゲラを発送(発信)元へ返送します。
返送された初校ゲラは赤字にしたがって訂正され、再び著者の元へ送られます。これを再校ゲラといい、以降この作業を何度か繰り返してゆくことで完成度を高めてゆきます。

入稿→DTP(組版・レイアウト)
初稿ゲラ→赤字→修正→
再校ゲラ→赤字→修正→
三校ゲラ→赤字→修正→
…………→……→……→
?校ゲラ→赤字→修正→
校了

校了とはゲラが印刷しても良いレベルにまで達成したことを指し、これで校正作業は終了となります。

校正は何校までしてよいのか? との質問はよくありますが、決まりはなく、あえて答えるならば著者自身の納得するまででしょうか。
しかし締め切りのない作業は際限なく、緊張感の希薄なルーティンワークになるだけで、良い文章へと結びつくとは限りません。
自分で「三校まで」と期限を決めることが大切でしょう。

数学・化学・物理などの数式の組版は複雑

化学、物理などの化学式や数式もDTPの作業です。
細かい組版ルールが設定されていて複雑です。