本は読むもの? 読まぬもの?
花をたばねれば花束になり、紙をたばねれば本になる。
人のイメージが花束や本となり、そこからまた新しいイメージが芽生えてきます。イメージの萌芽は再び「カタチ」となって、また新たなイメージが芽生えてくる……。イメージは繰り返し繰り返し、人に見る事を欲するように新たな「カタチ」を装って現れてくる。
ガブリエル・ガルシア=マルケスの『百年の孤独』は世界中で愛されている傑作ですが、チリ出身でロンドンを拠点に活動しているアーティストのルイサ・リベラさんのイメージがこんなにも美しい本になりました。
(※Gabriel García Márquez/Ilustrado por Luisa Rivera『Cien Años de Soledad』)
本には「書物(しょもつ)」というフォルムの魅力もあります。
異なる視点が新たな発見をしてきました。「本」がその言葉から自由になった時、新たなカタチへと創造されてゆくでしょう。
こんなこと、あんなこと
◉アーティストブックというアプローチ。
(※うらわ美術館ではアーティストブックの展覧会がよく開かれています。また同館情報コーナーでは国内外のしかけ絵本が多数コレクションされ、自由に見ることができます)
◉愛読書に独自の製本装幀をほどこす。
(※ ケルスティン・ティニ・ミウラさんの著書「美しい本―ケルスティン・ティニ・ミウラの製本装幀芸術入門」(求竜堂グラフィックス)、「世界の巨匠 ティニ・ミウラの手造り豪華本 1990-2015」(勉誠出版)は製本についても詳しく、写真や解説が豊富な美しい本です。本の魅力が拡がってゆきます。)
※注 上記でご紹介した例は、あくまでも本という固定概念から解放してイメージを拡げるためです。小社ですべてが制作できるという意味ではありません。また著作権法をはじめとする諸権利に対しては遵守していただきますようお願いします。